「わたし」と「ワタシ」


例えば、「わたし」は日本での私。
そして「ワタシ」はカナダでの私。

それなりに少しずつ大人になりつつある今日この頃、私の中で
「わたし」と「ワタシ」が存在している。
「わたし」は日本にいて家族とたっぷり時間も過ごせて仕事もそれなりに順調。
「ワタシ」は頭の中でカナダにもう一度行きカレッジで資格を取り将来へ夢を抱く。
両方とも私なのだし、色々なことの積み重ねで「わたし」と「ワタシ」は生まれたんだと思う。

「わたし」の話。

「わたし」は7年間カナダで高校、大学と卒業し23歳のときに帰国しました。
大学も4年で卒業できホッとしています。
帰国後はあまり大手企業に勤めたいなどという意志はなくたまに教育関係の仕事を物色中。
現在の英会話教師の方も順調だし、将来のためにビジネスプランも計画中。
カナダ留学中よりも少しは痩せたので適当に服を買い、
手の届くはずもないバッグや靴に夢を馳せる毎日です。
それに25歳はお肌の曲がり角なーんて言いますけどそれを実感している今日この頃。

そんな「わたし」が今一番気になるのは実は日記でうんぬん言い続けている結婚でもなく
「家族の絆」だったりします。
留学中「家族の大切さ」を気付かせられ家族の希望通り帰国を決意。
帰国して家族とすごす時間が増え留学中感じていた「罪悪感」もなくなりました。
特に自分も年を重ねるにつれ親戚の付き合い、家族の助け合いの大事さを感じています。
このまま日本で自分の生まれ育った家族と一緒にいることが大切に感じます。

「ワタシ」の話。

「ワタシ」はカナダ留学時代にすくすくと育ち、今も成長中。
カナダにいたときの自由や開放感が忘れられません。
そしてまたカナダの住みやすさなどからカナダを第2の故郷と思い、カナダシックによくなります。
また色々な日本的な常識がつらく感じることもたまにありますが、
カナダで過ごして客観的に日本を見る機会もあったので「日本の良さ」として捕らえています。
その他に物事をしっかりと発言したり、人前で話して目立ったりするのが大好きです。
「意見を的確に言ったもの勝ち!」の精神は12年生のとき昼ねを邪魔され文句を言ったとき学びました。

そんな「ワタシ」はカナダでの夢を見つけました。
今はまだ行動に出てないので発表できませんが今している仕事を通じて考えるようになりました。
留学後夢のなかった「ワタシ」には青天の霹靂!ということでこの夢に対して熱くなっています。
少し大人になった「ワタシ」は学費を今度は自ら払うために仕事→貯金、
責任を持った行動をしなければ!と熱くなり、想像するだけで楽しい毎日です。
やっぱり夢のある生活っていいよね〜。

「わたし」と「ワタシ」の戦い。

そうです。
「わたし」の考えを貫き通すためには「ワタシ」の夢を変更する必要があります。
そして「ワタシ」の夢を貫くためには「わたし」の考えを変更する必要もあります。
「わたし」と「ワタシ」は私の中で共存し、ある意味支えあっているので
どちらも選べないっていうのが私の意見。
「ワタシ」の意見は私の家族にとっては今はただの寝言としか受け入れてもらえないと思う。
それはしょうがない。
ただ「わたし」は「ワタシ」に重くのしかかる。
妙な責任感を抱かせがんじがらめにしていく。
だって家族は「ワタシ」の中でも大切だから。
だから今はもう少し待って様子を見てみよう。
ただ私は「わたし」も「ワタシ」も大好きです。
両方があってくれたから今の私がいてくれると思うから。

「やっぱり若いときに思い切って行動しとかなきゃねー」
10代のとき日本を飛び出していったときは不安はあっても迷いはなかった。
首をかしげることもなく走り続けてた。
No one could stop me!
まあ言うなら鼻息の荒い馬みたいなものですね。
でも最近お葬式などに出席する機会もあってか家族に「もしも」があったら…
と考えるときょろきょろ首を傾げてしまい立ち止まってしまう。
絵に描けばただの挙動不審な人ですよ。



いえいえ、わかっているんです。
最後に選ぶのは自分だって。
今考えるのは無駄じゃない。
ここで働いて夢を見ている自分は何一つ無駄なんてしていないと。
ただ「わたし」と「ワタシ」の狭間で私はもがいている。
そして破裂しそうになったので文章に託してみました。
なんだかすっきり。
やっぱり根暗な私には作文や日記など自己満足の塊な行動がぴったりですね。

きっと最終的にはベストで自分の納得できる答えを見つけるんだと思う。
自分の人生だものね。
今できることからやっていくしかないですよね。
One step at a time.
この言葉。
自分の頭の中で呪文のように呟いています。

取り合えず今の私は「家族孝行」と「夢に向けての日本での資格取得」からやっていきましょう。

Thank you for reading.

p.s.「わたし」と「ワタシ」をずっと眺めていたら「たわし」に見えてきた。

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