A Red Box in My Room


私は物が捨てられない女なのね。
(人間関係はばっさり断ち切れるんだけど)
それでいろんなものが残してあるの。
それを昨日、といいますか今朝早くに発掘いたしました。

本棚の一番下に置かれてもう7年以上触られていなかった赤い箱があるの。
結構大きめで。
昨日掃除しながらその箱が気になって気になって仕方がなかったので周りのものをどけて開けました。
そしたらびっくり、大量のガラクタ発掘。
まあ写真とかは思い出の品だからいいんだけどね。
小学校時代の文集、健康カルテ、成績表。
中学時代の遠足や研修旅行のしおり、はたまたや期末試験の解答、試験前の勉強に使ったノートたち、
単語帳、高校1年生に欧米文化とJonathan Brandisにあこがれて買い集めた雑誌の切り抜き達。
まるで自分の歴史の一部を見てるみたいでした。
授業中に友達と交換してた手紙も実は全部取ってあります。
別にもう一度読むわけじゃないけどそのときの気持ち忘れたくないんだなぁ。

小学校2年生のときの文集…
その頃から私は結婚願望が強かったらしく「私は将来素敵なお母さんになりたいです」って書いてありました。
(子供につける名前まで発表してあってちょっと笑ったけどね)
今でもやっぱり素敵なお母さんになりたいなぁ。
まあ経済的な理由で無理かも…ってたまに不安になるけど。

そしてそこに詩も書いてありました。
英語についての詩です。
始まりはこうです…

英語には色々あるね。

全部書くのはあまりにも恥ずかしいのであえて書きません。
小学校2年生らしく意味不明です。
一体何が色々あるのでしょう???
いくら自分で読んでも理解不能です。
その詩の周りにアルファベットを書いてあるんだけどABCFEでDが抜けていて今見るとかなりまぬけ。
自分で2年生の頃の自分に突っ込んでしまいました。
「なんでやねん!」

私は子供の頃からあまり将来なりたいものはなかったけどどうやら英語に興味があったみたい。
自分の人生何も達成出来てない気もしたけど案外どうにかなってるなぁって思いました。
文集を見直して自分が興味を持ったものは取り合えずどうにか修得しているんだなぁって思いました。

あと面白かったのが3年生の文集に好きな食べ物を書いてありました。

私はフレンチトーストと書いてありました。

でも3年生のときはそんなもの食べたこともありません。
見栄っ張りな子供だったみたいです。
人と違うことがしたい、言いたいっていつも思っていたの
そんな時からBunniちゃんって変わってるよねぇって言われてたんだけどちょっと納得。
ちなみに6年生のときの寄せ書きには「切磋琢磨」って書いてあります。
こんなの意味知りませんでした。
でも姉の四字熟語の本を数時間探して見つけた言葉。
当時私は四字熟語が好きで寄せ書きにもぜひあまり同級生が知らない四字熟語を使いたかったらしい。

16歳のときアメリカに留学したくてたまらなかった私は心斎橋のアセンスっていう本屋さんで
洋書や雑誌を買いあさるのが大好きでした。これまた1000円以上だから高いのよ。
アメリカには行けないけど雑誌はアメリカの女子高生を知るいい情報源だから。
当時はスクールガール調の洋服が流行っていたみたいで(クルーレスみたいな感じ)
それに憧れて憧れて、気に入った洋服の切り抜きは全部とってあったの。
お化粧の仕方とか髪の毛のセットの仕方とか。
その頃の私は思い続ければいつか自分の目は茶色くなり、髪の毛も栗色に、
足も手もぐんぐん伸びてくれるような気がしていたのです。
まあ私の顔を知っているあなたは私が思いっきり日本人なのわかってると思いますけど(笑)
あの頃の私はナタリーポートマンに憧れてたらしく彼女の切り抜きもありました。
今もかわいいけどあの当時も彼女はかわいいわ。

高校1年生になって英会話の時間に私達のクラスは毎週先生と交換日記をしなければならかなったの。
訳の分からない英語で2ページうんぬん書いていたのです。
それで自分がその週何を書いたのかはわからないけど先生からの返信が見つかりました。
どうやら先生は日本での生活に疲れていたらしく今読み返すとかなり愚痴っぽいんだよね。
最後とか

i need more days off. i get so few that i am too tired to enjoy them.
usually i am sleeping my holidays away. maybe this year will be better.

いや、週休2日だったし、学校も3時には終わって(英語クラブは活動ほとんどなかったし)
あんたは4時過ぎには家に帰れる距離だったじゃない?なんて今になって思います。(笑)
でもこの先生ハワイの人で日本人と結婚してたんだけどハワイに帰る際に奥さんと離婚してるんだよね。
一体何があったのかは結構謎だぁ。親切にしてくれてたけどMr. Beanに似てて私は一時期かなり苦手だった。
しかもあの頃の私は英語の深い意味をあまり理解してないから普通に「疲れてるんだー」
って思ってたけど今読んでみるとかなり適当です。
このほかにも奥さんと最近時間をあまり過ごすことが出来ないとかも書いてありました。
もう離婚への秒読みはこのとき始まっていたのね?
16歳の私にはそんなこと理解できなかったわよ。


全部取り出して、本当は捨ててしまっても良かったのかもしれない。
けれど私はすべてをまた赤い箱に戻してしまった。
この箱が今度いつ開けられるのかは分からないけどなんだか今は幸せな気分。
取り合えず箱の中身は整理しておいた。
(靴箱に入っていたキャンディーは怖くて触ることができなかった…(笑))
あ、今度はクローゼットの中でなだれが…
また開けてみるかな?
(ま、明日の朝嫌でもあけなきゃいけないんですけどね)

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