Good English?


日本に帰ってきてからよく考える。
正しい英語って何?
誰がそれを決めるの?
現在英語を母国語とする国は大量にあるし英語を第二言語とする人なんて星の数ほどいる。
例えば英語はイギリスが発祥の地だと現在一般的に言われる。
そしてその中にあるQueen's Englishが正しい英語だとしたらどうなるんだろう?
Queen's Englishを話す人は英国にもその人口の3%くらいしかいないと言われている。
ってことは正しい英語を話す人がこの広い世界の中で全人類の1%にも満たないよね。

日本人の多くは学校でアメリカ英語を習ってると思う。
でもアメリカでもその地域によって方言があるしアメリカ英語の発音が正しいとは一概に言えないよね。
まあ一般的には東海岸のほうの英語の方が知的に聞こえるといわれてるみたいだけど。
私がいたカナダでも同じこと。
英語を母国語としない私でもそんなの聞いているとわかるもの。

英語を教えるという仕事をしだしてから私の英語で英会話を教えていいものか少し不安だった。
私は文法や言い回しにミスのない英語を話すけど、
どうしても日本語アクセントが残る単語があるし、
音に乗せて言ってるからいいけど正しく発音してないって自分で自覚してる単語も数個あるし。
例えばCalculusとかね。(教科としても好きではないけど発音もあまり得意ではないのよ)

先日student to beから電話で私の英語のことについて聞かれたのです。
「英語はネイティブなんですか?」って
私は正直受け答えに困ってしまった。
彼女はきっといわゆるアメリカやイギリス英語の発音を持つ先生を探しているのだろう。
それがわかったから一瞬躊躇したけど正直に
「ネイティブに近いけど日本語アクセントも少し残ります」と伝えた。
だってそうなんだもの。
確かに私の第一言語は日本語であくまでも英語は第二言語。
でもカナダやアメリカにいれば普通に現地の人として扱われたし意思疎通に問題はもうなくなった。
でもめーーーーーっちゃ緊張とかしたら日本語アクセントが少し強くなるのも事実だから。

それから私は数日悶々と過ごした。
私の英語って何???って。
正しい英語って何?って。
自分で出した答えは「私の英語は正しい」だった。
だって今この時代に「間違った英語」なんてないような気がする。
大切なのは意思疎通できること。
確かに聞き取りにくい訛りのたくさん入った英語もある。
でもそれも英語なのだ。

私は昔アイルランドにサマースクールで行ったのだけどアイルランド人はカナダ人とはまた違った
英語を話すのではじめの数日は聞き取りに戸惑ったことを思い出した。
だけど一ヵ月後には何の問題もなくなっていたのよね。
昔"Meet Joe Black"を見ていて途中ジャマイカ訛りの英語がまったく聞き取れなかった。
一瞬英語じゃない言葉だと思って当時のBFに通訳させた。(笑)
集中して聞いてみたら英語だったので驚いた。

確かに美しい英語を話すことも大事なんだと思う。
でも私たちが思う美しい英語って私たちにとって聞き取りやすい英語なんだなぁって最近思う。
ただそれを一概にGood Englishとくくるのは間違ってるような気がする今日この頃。

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