CHANGE


子供の頃は大人になればどうにかなるんだと思ってた。
高校を卒業して、大学行ってお金持ちの旦那を見つけて24歳までには子供を生む!
これが中学生の頃の私の将来設計図。
幼稚園の頃からの口癖は「私玉の輿に乗るねん!」
非常に結婚願望の強い幼少期を過ごしたのでありました。

ただ実際に高校生になってみると想像とは全く違った世界が待っていた。
顔も相変わらず子供っぽいしお化粧だって似合わない。
不満は沢山あっても自分がどうしたいのかよくわからない。
一日のうち楽しい時間はお弁当と寄り道。
一体自分に何が出来るのかなんてまったくわからなかった。
成人して大人になるなんて人事みたいに思ってた。

あれよ、あれよという間に留学して7年…
あの頃と自分は変わったかしら?
志があって留学している人も多い中私が大学もカナダに残ると決めた理由は
日本に帰りたくないから…
親元を離れて自由な生活が楽しかった。
今ほど物を買うときに良心も痛まなかったし家族のありがたみも全く気づかなかった。
友達もカナダに残ればいいよーなんて薦めてくれたし幸い大学も合格してるし?
って事で家族の了解も得ずに合格通知に○○大学に入学しますって返信して
かってに手付金まで払って日本にいる家族に会いに帰った夏休み。

大学4年間で自分はすごく変わったと思う。
目が覚めたって感じです。
高校の頃は回りも裕福な家庭の友達ばかりで学生ローンの話してる人なんて一人も見たことなかった。
皆第一志望の大学に入学しもちろん授業料は親に払ってもらう…
そういう世界からいきなり入った現実の世界は高校とは全く違っていた。

初めて出会った大学での友達は皆学生ローンを組んでいたり奨学金をもらおうと必死だったり。
外食も極力控えるしお金の使いどころはビール。
自分で車を買って一生懸命バイトして。
500ドルとか普通にかかる教科書代だって皆自分で出していた。
恥ずかしいことに私はそういうの全然わかってなかった。

お金のありがたみが急にわかって無駄使いをしなくなった。

家族の存在も同じこと。
高校の頃は向こうから電話してくるまで電話なんてしなかった。
いて当たり前の家族。なんでもしてもらって当たり前の自分…
友達の話を聞くたび家にいつも誰かがいてくれる…それがどれだけ幸せなことなのか気づきました。
そしてある日撮った家族写真の中のおじいちゃんとおばあちゃんが何時の間にか
年取っていて楽させてあげたいなって思うようになりました。

就職先は決まってないけど今は日本に帰って精神的、金銭的に自立することが大切だと思う。
23歳で結婚する!って言ってたあの頃とは少し違いますね。
いまだに結婚願望はすごく強いし子供も欲しくて欲しくて赤ちゃん用の服とか見ると
将来の私の子供用に買ってしまいそうな衝動にとらわれますがその反面
昔とは確実にいろんなことが変わってきていると思えます。

たまに日本人の友達や知り合いに「よく日本帰ろうと思えるね」って言われます。
えぇ、帰りますとも。
だって私は日本人なんですもの。
例えば日本でのやり方がしっくり来ないのなら自分がそのシステムを変えればいいと思う。
いっぱい不安もあるし目の前は何も見えないような気もするけど
「変えたい!」って気持ちが大切だと思う。
一人一人がそういう気持ちを持つことが将来の変化につながると思います

これも7年前の自分には考えられなかった…
昔はカナダに残りたい、ここに永住したい!ってずっと思ってた。
日本人とは合わないんだよって。
あぁ私馬鹿みたい。
思いっきり現実逃避してました。
カナダでの生活が楽しいのは当たり前。
だって何でも払ってもらってるし、生活の不安が全くないんだもの。
でもそれじゃいつまでたっても本当の意味での自立はないんだなぁってやっと気づきました。

日本で一生懸命頑張って自分の力で生活して、それでもカナダに帰ってきたかったら
そのときはカナダに帰ってこようと思います。

これからはリクナビとにらめっこの毎日ですがそれも悪くないなって思います。

人生ポジティブに行かなきゃへこんでしまいそうな感じなんですもの。

大丈夫。どうにかなるさ!って感じで。

こんなに甘ちゃんな考え方に驚かれる方も多いと思います。
でも日本人留学生の中には私以外にもこんな人沢山いるんです。
もちろんはじめから全てわかって留学してる人も沢山いるとは思うのですが。
これは私の気持ちなので読んでて怒らないでください。

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