大学2年生 (UBC一年目)

この年に履修した教科は…
Micro Economics201, Macro Economics202, Economics 374, Math 105, Asian Studies 364,
Sociology 250, Art Study 202, Chinese 100, English 112と110.

特に面白かったのがAsian Studies 364.
前のコラムにも書いたとおりArtsでは文学が必修。
でも英米文学だけでなく長いリストに載っている文学のコースなら何でもよし
だから私はAsian Studies 364を選択。
実はこれ現代日本文学を英語で読む!というコース。
夏目漱石の心から始まり色々読んでいくの。
Readingがすっごい大変なコースだったんだけどとっても充実してました。
白人の先生なのに漢字も書くし私の名前も英語読みじゃなくてちゃんと
日本語アクセントで呼ぶのでかなり感激。

一応日本で国語は勉強してたけどベーシックなことしかやってないから
こうやって日本文学の面白さに目覚めさせてもらったのは結構うれしかった。
伊豆の踊り子とか有名なものは日本語で読んだこともあったし映画も見たことがあった。
でも英語で読むと情緒が出ないのね。
日本語独特の美しさは日本語でしかわからないみたい。
樋口一葉の竹くらべも日本語のほうが情緒がでるなぁ。
三島由紀夫とかは初めてですごい世界だなぁって思ったし。

それにこのコース日本人の感性持ってるほうが断然お得。
とっても勉強になっていい点ももらえてすごく楽しいコースの一つだった。

あとArt Study って書いてあるけどこれ実はなんてことない太平洋諸国の政治経済と地理。
これも日本でちょっとした政治経済と地理習った人にはお勧めなコース。
日本以外にもいろんなアジアの国々に重点を当てていくので為にもなるしさ。
これは教授が2人居て半分は地理をUBCの先生が教えもう半分は立命館の先生が教える
そういうシステムになってました。
立命館の先生すごく一生懸命教えててでも緊張が手に取るようにわかる授業でした。

Englishは大嫌いだけど文句言ってられない。112のWritingのコースははっきりってよかった。
点数も思ったほど悪くなかったし。でも110はてんでだめ。
もう体中で拒否反応起こしたわ。でもThe Jade Peonyって本は面白かった。
Vancouverに戦争前に移民してきた中国人家族の物語なんだけどいいですよ。
時間があったら読んでみて。
フィクションなんだけど昔のバンクーバーの様子が表されていて面白いです。
今は亡き日本人街のことも出てきます。

この年はしっかり頑張らないと。
だってUBCのArtsでは2年から3年にあがる間に専攻を決めます。
一般的に他の大学では入った時点で専攻が決まっているけどなぜかUBCは友達いわく
イギリスのシステムをとっているため3年で専攻を発表らしい。
これがまたストレスでねぇ。
やっぱり人気のある専攻もあるし足切りされてしまう場合もあるのよ。
そしたら専攻なしで終わっちゃうかもなのよ?
そんなの意味ないじゃん?
せっかく入った大学で履歴書に専攻:なしって書くの悲しいでしょう?
まあ正しくはGeneral Artsってなるんだけど。
要するに何もSpecializeせず一般科目をたくさん履修したって感じなのよ。
だから2年の後半は専攻決める願書提出しなきゃとかアドバイザーに会わなきゃ、
単位足りてるか確認しなきゃとかでなんだかあせった気分で学期をすごしました。
私は経済学を専攻したかったのでちょっと緊張。
だってCommerceに入れなかった人は大抵経済学を専攻するんだもの。
経済の友達が多かった私は周りがみんな敵に思えたわ(笑)
でもなんとか無事に専攻も決まり、ほっとした気持ちで3年生になることができます。

でもね、3年になってすぐ9月経済学のオフィスに用事があって行ったのよ。
そこで英語のクラスで一緒だった子にあってエレベーターの中で私は経済学専攻だよって話してたの。
彼女もそうしたいって言ってたし、私の周りで足切りされてしまったって人はいなかったし。
だから彼女も経済学専攻ってことを大前提でお話してました。
だってMicro Econ 303っていう経済学専攻必修の人用のクラスにもいたくらいだし。

でもね彼女は入れなかったみたいで…
オフィスで私が書類を提出してる横でオフィスの人に「なんで私は入れないんですか?」
とかいきなり聞き出すのよ。
ぎゃーーーーー。って感じでしょう?
しまったーーーーーーって思いました。
私はそのあと彼女に小さく挨拶をしてオフィスを一目散で出ました。
それ以来彼女とは疎遠です…

あぁ。私ってばバカ。
このときは自分の無神経さを本当に呪ったよ…

UBC Artsの皆さん、頑張ってください。
私とっても応援してます

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